「北欧、暮らしの道具店」との日々

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「北欧、暮らしの道具店」が教えてくれたもの:ラジオを聴く楽しさ

「北欧、暮らしの道具店」を通して、出会ったものの中の1つに、ラジオがある。もちちろん、きっかけは「チャポンと行こう!」である。

2022年、公開収録に参加させていただいた。

2019年、コロナ化に育休から復職することになった。いままでは当たり前のようにオフィスに行って、ざわめきに包まれながら仕事をしていたのに、一転自宅でひとりで静かに仕事をする毎日。「話し声」というのが自分にとっては大事な要素であることに気付いた。思い返せば、高校生の頃も、リビングでテレビの音や家族の話し声をBGMに、テスト勉強や受験勉強をしていた。

Youtubeをサーフィンしたり、いろんな音楽をかけたりして、たどり着いたのが「チャポンと行こう!」だった。佐藤店長とよしべさんの話し声が、BGMにちょうど良かった。なにがちょうどよかったかと思い返してみると、寂しくなかった。誰かが隣にいてくれるような、安心感が「チャポ行こ」にはあった。それから、白状すると、時々、仕事を忘れて聞き入ってしまうことも。特にアツアツの「大人の進路相談室」は大好きで、何度も追い炊きして繰り返して聞いた。

ヘビーリスナーになって2年くらいは、2週間に1度の更新が待ち遠しくて、2週間の間に何十回も聞いていた。おかげで長男は、オープニングを聞いただけで「チャポ行こ!」と分かるようになっている。いまはリモートワークにも慣れたし、会社に行く機会も増えて、あのころのように繰り返し聞くことは少なくなってしまったけれど、やっぱり2週間に1度の更新を楽しみに、日々過ごしている。

 

ラジオというのが、自分の人生でこんなに身近になるとは思わなった。最近では「知チャポ行こ」だけでなく、「オールナイトニッポン」を聞いたり、ほかの音声配信サイトを巡ったりしている。今週は「オールナイトニッポン」の55周年ということで、往年の有名ラジオパーソナリティや、今を時めく方々が勢ぞろいした、とってもアツいイベントが開催されている。BGMとしてでなく、ラジオそのものを目的に聴くのが最高に贅沢な時間だなぁとしみじみ思う。

 

大学生くらいの時から、ラジオという存在には憧れがあった。当時はラジカセなんかも持っていなくて、能動的に聞いた記憶はなかったけれど、思い返せば、ラジオ自体はもっと小さなころから聞いていた。どこで?それは両親の車の中である。

初めて認識したラジオは、「アバンティ」。土曜日のピアノ教室のお迎えの時間がちょうど放送時間で、楽しみにしていたのを覚えている。バーを舞台に、近くの席の人の話をこっそり聞く。そんなコンセプトは子供心にもわくわくして、話の内容はきっとわかっていなかったけど聴くのが楽しみな番組だった。大人になった今こそ聞きたい、ラジオ番組だった。

SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI - TOKYO FM Podcasting

それから、「あ、安部礼司」。こちらは今も放送中。こちらも習い事の帰りに聴いていた。キャラクターに個性があって、大人になるのも悪くないな、と思わせてくれた番組である。安部君が結婚したり、パパになったり、人生のいろいろを想像しながら聴くのも楽しかった。

NISSAN あ、安部礼司 〜 BEYOND THE AVERAGE 〜

 

ドラマ仕立てのラジオ以外に、覚えているパーソナリティは誰だろうと思いだしてみると、山下達郎さん、福山雅治さん、それから松任谷由実さん。たいてい車に乗るのは土日だったから、覚えているラジオも土日に偏っている。田舎だから、もしかすると東京や大阪とは放送日や時間が違うんだろうな、と今になっては想像するけれど、当時の私にとって、彼ら彼女らの声は、週末の象徴だ。

 

インターネットでラジオが聴けるようになって、さらにはタイムフリーで聞けるようになってその恩恵を今受けている。Youtubeやアプリでの配信も、好きな時に聴けるのがありがたい。一方で、オンタイムで聴くという臨場感、わくわく感も、一度くらい味わってみたい。その気持ちは「チャポンと行こう!」の公開収録に参加してより強まった。オンタイムでしか感じられない空気がある。パーソナリティとリスナーが作り出す、奇跡みたいな物語がある。だから深夜だって生放送ラジオがあるんだろうなと、しみじみ思う夜だった。